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3年前、私の祖父が亡くなった。
祖父は事前に遺言書と治療に関する願いを残していた。

内容は延命治療をしないで、苦しまずに最後を迎えたいことと、
葬儀は家族だけで小さく行って欲しいこと。

しかし、実際には延命治療に近い形で祖父は苦しい状態を味わうことになった。

私は実家から離れた場所で暮らしており、 祖父の病状が悪化していることを聞いて直ぐに駆けつけた。
食事もとれず、水分補給できない状態の祖父。
でも水が飲みたいと願う祖父に水を少し水を含ませたガーゼを口に入れてあげたり。
祖父も望んでいた水だということで、強い力で吸おうとするので、 ガーゼを飲まないように注意も必要でした。

夜、母と病院で付き添っていたところ、
看護師に「本当に頑張っていますよ。
ずっとマラソンしている状態と同じくらいきっと苦しんでいますよ」と。

その後母から、
「実はおじいちゃんは治療に関して延命治療を望んでいない。
苦しいのは嫌だって残しているんだよ。」と聞きました。

夜中、家族が集まりモルヒネを使うことに。
その後、祖父は痛みから開放されたのか穏やかな顔で一晩眠ってくれていました。

しかし、翌朝静かに息を引き取ることになりました。

その後親族も集まり葬儀が慌ただしく準備されていった。
身内の葬儀は始めてだったけど、親族だけでなく多くの人が葬儀に参加してくれました。
せっかく残していた祖父の遺言とは異なり、家族の納得が行く形で全てが行われている気がして、 私は祖父が納得できているのかが気になってしました。
結局なんの為の遺言なんだろうと、その効力にこの時疑問に感じるようになりました。


半年程前、私は原因不明の高熱がありました。
2ヶ月間に40度を超える高熱が最初2週間。
一旦おさまり、 また2週間高熱がでその原因を特定するのにかなりの月日がかかりました。

二度目の高熱が出たときは即入院と判断されました。
原因がわからないことと、1歳3ヶ月の娘がいる状態での入院は精神的にきつく、
マイナスなことばかり考えてしまう状態でした。

40.4度をになった夜。
これはもしかすると死ぬ可能性もあるのかなと思いました。
残された家族へ私しから知らないこと。

そして私の最後の望みを残さないといけないと感じました。

私の祖父の一件からではないが、 以前から何かあった時に最後の望みを残すことは大切だし、 事前に葬儀予約などできればいいのにと思っていました。
でも主人からは若いのにそんな縁起でもないことはしないで。
と言われたことと、
私が何かを残したところでその効果がどこまで伝わるのかの疑問もありました。

私の家族より、主人の家族の方が形にこだわり何に関しても盛大に行わなければ気がすまない状態。
私も祖父を同じように葬儀は本当に小さくて構わないし、 親しい人以外の主人の幅広い親族は参加してくれなくても構わないと思っていました。

なぜなら、この地域の年配の方は亡くなられた方の顔などを触りまくるからです。
何もできずに横たわった私をよく知らない人が触る。
そこに既に魂がなかったとしても考えるだけで苦痛だからです。
自分の望みはあるのに、 遺言を残すことに対してその効力に疑問があったので結局何もしていなかったのですが、 自分が危機的状況になったら、
なんで何も残していないんだろうと、準備しておかなかったことに後悔しました。