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ローンを借りる関係で遺言信託を行うことが条件となり父親の名前で行いました。

本来は相続者が多くて実際の相続で揉め事がおきる可能性がある家や、
法定相続人と異なる配分を考えるといったときに遺言書を残すことによって具体的に分割方法や分与の方法をしてしたいといった時に使うもので、
一人っ子の家では必要はなかったのですが、 取引条件となっていたために設定をした次第です。

実際に遺言信託をする場合には、 信託する当事者の生まれてから現在にいたるまでの戸籍をすべて謄本で集める必要があります。
つまり認知した子供などがいないかどうかをチェックするためにそうした作業が必要になるのですが、 なぜか我が家の父親は両親が家を移動するたびに本籍地を切り替えたために時系列的にその過去を追って資料を集めるのが大変だった記憶があります。
こうした資料をベースにして法定相続人を特定した上で、 書き残す公正証書の遺言を銀行で預かってもらい、 万が一の時にそれを返却してもらうという仕組みになっています。

遺言者が逝去しますと銀行にその旨を通知しますと正式に保管していた遺言書を返却してくれ、 遺言の執行ということになるわけです。
よく弁護士に管理を任せるといったこともありますが、 こうした第三者の企業に保管を依頼しておくというのはなかなか合理的な方法だということを改めて父が亡くなったときに感じた次第です。

私のところでは特段遺言でもめることはありませんでしたが、 こうした信託により弱冠の年間費用を払うだけで保管してもらい遺言書があらためてでてきたことはとてもよかったと思いました。


ただ、大変だったのは、 また本人が生まれてから亡くなるまでの戸籍謄本を集める必要があったのだけは手間がかかりましたが、 複雑な家計や相続者の多いような家計ではこうした仕組みを使うことによりご当人が逝去したあとに正確に相続に対して意思表示ができるところがなかなか優れていると思いました。

本人が書いたかどうかわからないような文書があとからでてくるというのは非常にもめごとになりやすいものです。
ある意味で第三者にきちんと託してあるというのは非常に分りやすいですし、 公正な取り扱いができるため、 銀行のこうした仕組みはもっと積極的に利用してもいいのではないかと思いました。

実はあまりこうした仕組みは知られていないようで、 非常に限られた人たちだけが使っているようですが、 ある意味で非常に効果的な銀行の信託業務の使い方であると思います。
実際こうした遺言書を開示した場合には、 銀行が遺言執行者となって財産を分与してくれることになります。
これもなかなかよくできたサービスではないかと思います。

関係者には財産目録を作成して遺言状どおりに配分していくことになるわけで、
預貯金や有価証券なども含めて遺言分割が行われることになるわけです。

実際にここまでの業務を銀行にお願いするには、 かなりの資産を保有している必要がありますが、 大きな財産を抱えていらっしゃるご家庭では、 残った人間が揉め事にならないためにも、 こうしたサービスを利用することで冷静かつ、 プラクティカルに相続作業を進めていくというのは非常にいいことだと感心いたしました。